おばあちゃんの知恵として、
マクロビィティクの考え方を中心にした
食養手当を書いてきました。
まとめとして、その大切な考えを書きます。
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マクロビィオティクの基本は「食」です。
実践していく上で、大切なキイワ―トが3つ。
「 身土不二 」
「 一物全体 」
「 陰陽調和 」
です。
「 身土不二 」
身体(身)と環境(土)はバラバラではないですよ(不二)
身体は、食物を含め様々なものを環境から取り入れています。
空気、光、音、熱、湿気・・・
それほど、環境と身体は密接な関係にある、適切な取り入れ方をしなければ、
身体は環境に適応することができなくなる。
身土不二とは、人がその場の環境になじむには、その土地柄、
その季節に合った食物を取ることが大切という考え方です。
その土地で採れたもの(日本の場合、国産品であれば問題ない)、
その季節に自然に採れるものを中心に食べれば、
暮らしている場所の気候・風土に適応し、季節の変化についていくことができる。
たとえば、熱帯の作物や夏の野菜には、人間が暑さに対応しやすいように、
身体を冷やし、ゆるめる働きのある成分が多い。
冬に採れる、根菜類などは、体を温め、しめる働きの成分が多い。
季節に合った食物を取ることで、体を環境に合うよう調整してくれる。
不思議な素晴らしい働きをしてくれるのです。
「 一物全体 」
一物全体とは、「一つのものをまるごと食べる」という意味です。
一つのまとまりのあるもの(命・・種子、実、葉、根)は、
いろんな面でバランスがとれ、まとまりのあることで、何か特別な働きもある。
種子、実は、次の世代を産み出せる、生命力に満ちた食べ物、
穀物の皮や胚、野菜の皮には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
また、皮や芯など硬い部分には、植物繊維が豊富にあり、腸の健康に良い。
穀物は、できるかぎり精白しないほうがいい。玄米、5分米など。
葉菜なら芯や根っこも工夫して食べるようにする。
根菜はよく洗い、皮をむかずに調理した方がよい。
葉つきの根菜が手に入る時は、葉も無駄にしないよう工夫して食べる。
保存するときも、なるべく皮つき・根つき・葉つきの、全体に近い形で
保存すると、持ちがよい。
魚なども、小さいものは丸ごと食べる。
せっかく戴くのですから、命のあるもの全体を食べましょうと言うことです。
日本に住む日本人なら、先祖が食べてきた、
日本の伝統食が身土不二の原則にあった食事です。
先祖代々食べてきたものは、消化、吸収しやすいように、身体ができています。
長年食べてきた日常食・伝統食の基本は、ご飯に味噌汁、煮炊きした野菜、
さらに少量の豆類や種子類、漬物、これにそばやうどん、雑穀ですね。
調味料は味噌、醤油、自然塩でしょうか。
[ 陰陽調和 」
ここで言う、陰陽調和は桜沢如一が「易経」「老子道徳経」を元にして
整理・纏めたものです
「陽」とは収縮していく求心的なエネルギ―
「陰」とは拡散していく遠心的なエネルギ―
ただし陰陽はあくまで相対的なもの。
人の体格や性質、食べ物にしても、全くの陽性だけとか、陰性だけはない。
形あるのは必ず、両方の要素をもっているといいます。
夏は暑いから陽、冬はさむいから陰と考えられますが、視点を変えると
夏は体をゆるませ陰性にする季節、冬は体を縮こまらせ陽性にすめ季節とも言えます。
物事を陰陽で語るときには、どこに注目しているかで変わってくる。
「陰陽のバランス」がとれているとは、真ん中の一点にとどまり動かないことでは
ないのです、すべてのものが変化していく中、変化のバランスがとれていること。
食べ物の陰陽は、
陰の性質は遠心的・拡散的である、上昇性、静けさ、冷たさです。
陽の性質は求心的・収縮的であり、下降性、動き、熱さです。
この原則で、食べ物を考えて下さい。
動物性のモノのほうが陽性、植物性は陰性。
寒い地域でよく育つものは陽性、暑い地域でよく育つものは陰性です。
植物では、背の低いもののほうが陽性、背が高く成長するものが陰性です。
野菜の中では、根菜のほうがより陽性、葉菜のほうがより陰性です。
陰性の季節は陽性のモノを食べ融和し、陽性の季節には陰性のモノを食べる、
このように考えていきます。
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おばあちゃんの智惠から、マクロビオティクを取り上げました。
基本三原則に沿って考え実践していくことが大切です。
ただ、拘り過ぎないことが、一番必要かと思います。
皆さんの生活に合った中で取り入れて下さればよいと思います。
陰陽の調和、バランスが大切と言うことだと思います。