晩秋から冬の食事 大森一慧先生より

 

今回は、大森一慧先生「からだの自然治癒力をひきだす食事と手当」より
晩秋から冬の食べ方  をお送りします。

 

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「 おもち 」

 

 冬に合う食べもので象徴的なのが、もち米をついた「おもち」。


 うるち米に比べ少々陰性のもち米に「つく」という陽性の力を加えると、
 炊いたご飯より陽性度が高くなる。

 

 もち米のもつ、陰性の力で縮こまりすぎた内臓や細胞を
 柔軟に伸ばしてくれる働きがある。

 

 玄米もちがより良い。

 

 

「 冬を健康に過ごす食べ方 」

 

 カロリ―という「陽性」を十分に補給して体を温めつつ、
 その一方で締まり過ぎの
 害を防ぎ、代謝を促す陰のパワ―を取り入れる。

 

 冬は、「おじや」や「おかゆ」、「鍋もの」など温かい食べものをとるのが基本。
 熱が逃げないようにくずあんをかける料理も良い。

 


「 鍋もの 」

 

 いちばんのおすすめが鍋もの。

 

 野菜―ねぎ、シュンギク、白菜、小松菜
 根菜―ごぼう、にんじん、大根、レンコン
 豆腐の加工品―厚揚げ、がんもどき、高野豆腐
 きのこ類、海藻


 等、できるだけいろんな種類の具材を入れるとバランスがよくなる。

 

 鍋の利点は、まず熱という陽性が入ってからだが温まり活性化します。
 具材も陰陽両方のものが入っていますので、
 からだの伸縮性を失わず、代謝も促されます。

 ビダミン・ミネラル、繊維質が豊富な分、腸の掃除にも最適です。

 

 ただし、鍋の味付けが濃いと塩分過多になり、腎臓を締めてお小水の回数が
 多くなります。おいしいと感じる塩味に心がける。

 

 陽性の肉・魚を食べるのにいちばん適したシ―ズンです。
 鍋に少量加えて楽しんでもいいそうです。

 

 注意したいのは、消化剤となる野菜やきのこ類をたっぷり食べ合わせ、
 肉・魚を完全消化する食べ方をすることです。

 

 瞬発力や高カロリ―を必要とする人、肉体労働をする人には、肉・魚は
 害が少ないですが、頭脳労働をする人が肉を食べ過ぎると、
 消化不良を起こします。

 


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 あなたが、日本に住む日本人(民族的に)なら、
 先祖が食べてきた、日本の伝統食が
 身土不二の原則にあった食事ということになります。


 先祖代々食べてきたものは、消化・吸収しやすいように、
 体ができています。

 

 日本人が長年食べてきた日常食といえば、
 やはりご飯に味噌汁、煮炊きした野菜です。
 さらに少量の豆類や種子類、漬物といったところです。
 これに、そばやうどん、雑穀が加わります。
 調味料は味噌、醤油、自然塩が基本です。

 

 主食(穀物)など、いつも食べるものは、国産でまかないたい。
 輸入食品を食べる場合には、緯度のより近いところで
 とれたものの方が体に優しいでしょう。

 

 昔の人が丈夫だったのはきっと、
 この身土不二と一物全体の原則が自然に守られていたからでしょう。

 

 あらゆるものが氾濫する中で、今の私たちは、
 ほんの少し頭を使わなければ「自然な暮らし」が
 できなくなってしまいました。


 でも、原則をつかんでしまえば、そんなに難しいことではありません。

 

 

 

 

 

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