今回は、話題を少し変えてお送りします。
「文明法則史学」村山 節先生が発見された法則です。
1937年に発見され、1952年に東京大学理学部で講演・発表
6000年に渡る歴史の統計から導きだされた、法則。
1.地球文明は大きく「東」と「西」とに別れる
2.800年毎に文明創造力の豊かな高調期を交代させてきた
800年毎に西の文明から東の文明へ、またその反対を繰り返してきた
3.その交代期は世界史激変期である
文明の崩壊と、民族の大移動が起こった
気候の激変が底辺にあり、植物生命の激変、動物生命の激変、
人間の生命における状態の激変
4.1975年~2075年が今度の大転換期
西の文明から東の文明への何度目かの転換期
5.交代期を経て、新アジア文明が興隆する
「文明法則史学」の簡単な入り口です。
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歴史の800年周期は世界史の法則です。
今回は簡単にアジア史を中心に書くと、この法則は次のとうりです。
文明交代期 高調期の文明
前2000~前1900年(西の文明) インダス文明・シュメ―ル文明崩壊
前1200~前1100年(東の文明) 中国古代文明・インド文明上昇開始
エジプト文明・エ―ゲ海文明・
ヒッタイト文明崩壊
前400 ~前300年 (西の文明) 中国古代文明・インド文明・ペルシャ文明崩壊
グレコロ―マン文明上昇開始
400 ~ 500年 (東の文明) 5―13世紀中国文明上昇期
サザン朝―サラセン文明上昇期
日本古墳・奈良・平安文明上昇期
グレコロ―マン文明崩壊
1200 ~ 1300年 (西の文明) アジア諸文明崩壊
ルネッサンスが北イタリアで始まる
ヨ―ロッパ文明の上昇期
2000 ~ 2100年 (東の文明) 極東を中心とする東の文明の夜明け
1975 ~
2075年 ヨ―ロッパ・アメリカ文明の衰退
2800 ~ 2900年 (西の文明) 東の文明崩壊
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上記を日本を中心に記述すると
前400~前300年 東の夕暮、西の夜明け
日本では縄文時代が亡び、弥生時代に移った。
先秦の中国古代文明が戦国時代に崩れ、インド古代文明が同時に亡び、
アッシリア、ベルシャの中央アジア文明が亡んだ。
西の文明はギリシャ文明を先頭に光をましました。
紀元400~500年 西の夕暮、東の夜明け
日本の古墳文化、中国の南北朝文化、インドの美術黄金時代、
サザン朝の中央アジア文明が一斉に夜明けの開花を迎えた。
仏教と儒教と中国文化が日本に流入、日本の教学を一新。
西ではロ―マ帝国とその文明が亡んだ。
1200~1300年 東の夕暮、西の夜明け
日本文明は平安末期に亡び、中国文明は南宋で亡んだ。
中央アジア方面は1258年に全滅、蒙古軍に焼き払われ、
東南アジアはアンコ―ルワットも亡んでいます。
日本は1274年、1281年に元軍の大侵略を防衛、
西方では1260年マメルク人が元軍からエジプトを防衛。
西でルネッサンスが北イタリアで勃興し発展しはじめました。
2000~2100年 西の夕暮、東の夜明け
西のヨ―ロッパ、アメリカ文明が崩壊しようとしている、
極東を中心とする東の文明30億人の夜明けが訪れようとしている。
村山節先生は70年も前に、今、世界で起きていることを、論文発表してみえる。
皆さんが歴史の証人になります。
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800年サイクル、東・西ふたつの文明波の高低正反の二重らせん回転の、文明波動。
東の波動は、 メソポタミア → インダス → インド → 中国というように、中心地域が
次第に東に移り、いま日本を中心とする極東に、創造生命力の集中が予想される。
西の波動は、 エジプト → エ―ゲ → ギリシャ → ロ―マ → 西欧 → 米国というように
中心地域が西に向かっていて、次の西の文明は米国西部に中心地域が移る気配がある。
太平洋は東・西文明の重合する時代になりそう。
次の時代は太平洋に文明の創造力が移り、東西二重ラセンのふたつの文明系が、
法則的に最初に出会うのが太平洋となりのす。
また、だいぶ先の話ですが。
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ここから導きだされる話として、村山節先生の文明法則史学を勉強された、
林 英臣先生(松下政経塾一期生・野田総理と同級生)が
浦崎太郎先生がこれからの生き方の大切を語ってみえます。
・ 日本にまず新しい社会秩序が誕生する
・ そして、地球と人類の共生をめざす新アジア・ルネツサンスの創造こそ、
大切な使命となる
・ 2025年迄に、基礎が構築できるかが、この800年のアジアの時代の成果につながる。
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原典 「波導進化する世界文明」 村山節 博進堂
「日本とは」 村山節 叶匠寿庵
「文明法則史学入門」 林英臣 そふと研究所