今日は、三番目のテ―マ 「おばあちゃんの知恵」に関連して、
マクロビオティック Macrobiotic についてです。
マクロビオティックの祖は、「 桜沢 如一 」 さくらざわゆきかず です。
日本の食養法と中国の易の陰陽論、そして現代科学とを明確に結びつけ、
その思想と実践方法の普及に努めました。
「 長く思っいきり生きるための理論と方法 」
「 大きな視野で生命(いのち)を見ること 」
体と心のバランスを自然に取る、「食」に対する考え方
1. 「 身土不二 」
人類・動物・植物、あらゆる生命現象は、その環境に、風土の産物です。
その土地でとれたもの、その季節に自然にとれるものを中心に食べれば、
暮らしている場所の気候・風土に適応し季節の変化に対応できる。
熱帯の作物や夏の野菜は、人間が暑さに対応しやすいような、身体を冷やし、
ゆるめる働きのある成分が多い。
冬の野菜・根菜類は体を温める作用をする。
季節の反対のモノを食べると、体に逆の作用をしてよくない。
2. 「 一物全体 」 ~ 皮つき・根つきで食べよ ~
「ひとつのものを丸ごと食べる」
一つのまとまりのあるもの(種子・実・葉・根)は、いろいろな面で
バランスがとれており、生命力に満ちた食べ物といえる。
穀物は、できるかぎり精白しないほうがいい。
葉菜なら芯や根っこも工夫して食べる、
根菜はよく洗い、皮をむかずに調理する、
葉つきの根菜は、葉も無駄にはしない、
保存するときは、なるべく皮つき・根つき・葉つきの
「全体」に近いほうが持ちがいい。
魚なども、小さなものは丸ごと食べてしまう。
3. 「 食物バランス 」
人の歯は全部で三十二本ある。
臼歯が大小合わせて二十本、
切歯が八本、
犬歯が四本、という割合です。
臼歯はおもに穀類をすりつぶすための歯、
切歯は野菜類を切るための歯、
犬歯は肉や魚を食いちぎるための歯だったと考えられます。
そういう意味で、全体の八分の五 穀類を食べる
八分のニ 野菜や海藻を食べる
八分の一 動物性の食品を食べてきて、
この構成になっている。
正しい食の目安
1. 「 よく味わう 」
自分の体の声を聴くためには、微妙な味覚を取り戻す必要がある。
その為にも、食べ物をよく噛むことが必要。
噛んでいると、素材のもつ味わいが実感でき、
体が今ほしい味覚が分かってくる。
噛むことにより、健康に対する効果もある。
口は感覚器官であると同時に、消化器官の始まり、
唾液は消化液で、特にデンプン質の消化に役立っている。
よく噛むことは、消化の第一段階をきちんと行うことになる。
2. 「 腹八分目 」
お腹いっぱいになるちょっと手前でやめておけば体の調子が
いいことを実感できるる
「腹八分目の医者いらず」などと言います。
3. 「 大きな便りと小さな便り 」
食べたものが、自分にあっていたのか、いなかったのか、
簡単に分かる方法は、
大きな便り~大便と、小さな便り~小便を見ること。
4. 「 自分自身を観る 」
食生活のバランスが良いか、少し長期的に観るには、
目覚めのすがすがしさ、
身の軽さ、
うきうきするような気持ち、
と言った「常識」的な指標が役に立つ。
体や気持ちの出す、シグナルを見逃さないことが大切。
桜沢如一先生の 「 健康の七大条件 」
1. 疲れない
2. ご飯がおいしい
3. よく眠る
4. もの忘れをしない
5. 愉快でたまらない
6. 思考も行動も万事スマ―ト
7. ウソをつかない(正義)
以上 マクロビオテイック ガイドブック より
マクロビオティックを使った、体質改善、病気の改善には、
体質の陰陽・食べ物の陰陽を判断してやっていきます。
少し、難しくなりますので、機会があったら書いていきます。