アンドル―・ワイル博士の 「 人はなぜ 治るのか 」 から
「 健康と病気の十大原理 」
1.完璧な健康は達成できない
・ 健康というバランス作用は一時的なもの
・ 変化こそ生命の本質
・ 相対的に健康、相対的に病気の期間の、繰り返し
2.病気になってもだいじょうぶ
・ 相対的に病気状態を、望ましくないと考え、楽になるよう、早く治るよう工夫・努力す
・ 病気に意味があるのでなく、ただ病気があるだけ
・ 心と体の相関関係を、穏やかにする
3.からだには自然治癒力がある
・ 治癒は内からやってくる。失われた平衝を取り戻そうとする、からだに本来備わった働
・ 治癒力は生まれながらにして備わっている
・ あらゆる人が生得の治癒力を持っている
・ 医薬や治療家は、治癒反応に触媒作用を及ぼし、治癒を妨げているものを取り除くだけ
・ 治る力はその人に固有の属性、変化する諸条件が整えば、現状復帰できることを保証す
生得権
4.病気の作因は病気の原因ではない
・ 細菌は病気の作因である
・ 細菌は人間に影響する特定の条件下で、直接的に作用し病状を起こさせる
・ 病気の作因が病気を起こすわけでない。作因は単に、危害を加えるチャンスを待ってい
・ チャンスは、相対的に健康な状態のサイクル変動によってもたらされる
・ 病気の作因は、ウイルス・バクテリア・原虫・発がん物質・アレルゲン・毒物性植物
・ 相対的に健康という局面で、しっかり平衝を保つ人は作因と相互作用しても発病しにく
・ 外部の物質的なものは病気の原因でない。感受性のある宿主に特異的な病症を起こす機
を狙っている作因
・ 病気の作因に対する抵抗力を高め、バランスを保ちながら生きる方法を学ぶことが重要
5.あらゆる病気は心身相関関係病である
・ あらゆる病気には身体的要素と精神的要素の両面がある
・ 心と体は人間存在にに伴う、非物質的および物質的なふたつの極であり、切り離しては
存在できない
・ 人間が「心身」であって「身」だけでない以上、あらゆる病気は心身相関病である
6.病気には必ず軽微な初期症状がある
・ むずかしいことに対しては まだやさしいうちに処理し
大きなことに対しては まだ小さいうちに処理せよ
・ 病気の生成も、小から大に変化する
・ 初期の段階で見逃すことが、病気を悪化させ、慢性化させる主要な原因のひとつ
・ 病気の軽微な初期症状を自覚して対処する労をとれば、ちょっとした工夫で
体の変化のサイクルを変えて治すチャンスが生まれる
7.からだは人によって異なる
・ 人間は、類似点よりも相違点の方が多い
・ 身体面において、ひとりひとりの違いは当然であり重要なこと
・ 胃の形態の多様性は鼻の形態の多様性に劣らない。この相違が、人間の特定の病気に
対する感受性の差違を与えている
・ からだは、形態と同様、機能においても異なっている。人間は生化学的にもつねに
唯一無二の存在
・ ちょっとした遺伝的な相違で、ある物質の味がわかり、消化する人もいれば、味も
分らず消化出来ない人もいる。「甲の薬は乙の毒」は事実。
・ からだが人によって異なるという事実は、食物・薬物・医療の利点と欠点を一般化
するのは危険を意味する
8.どんな人にも弱点がある
・ からだには、少なくともひとつの弱点がある。その弱点を知っておくと役に立つ
それが、間もなく健康状態が崩れるという警告として、ストレスを表示してくれる
・ 自分の弱点を知ること。病気に大して感受性が亢まりかけたとき、その弱点が信号を
出してくれる
・ 信号に気づく訓練をしておくと、軽微な段階で病気に気づき少しの工夫でバランスを
回復させるチャンスが大きくなる
9.血液は治癒エネルギ―の主要媒体である
・ 血液は健康を取り戻そうとして使うメカニズムの主要媒体のひとつ
・ 治癒エネルギ―の物質的媒体としての血液の役割は重要
・ 量的にも質的にも正常な血液を運ぶ健康な循環系は、からだの治癒システムのかなめ石
・ 治癒を促進する最も効果的な方法のひとつは、からだの病んだ部分に届く血液の量を
増やすこと
10.正しい呼吸は健康への鍵である
・ 呼吸は生命にとって最も需要な機能であり、かつ最も神秘的な機能である
・ 呼吸は完全に随意的であると同時に、完全に不随意的でもある唯一の機能
・ 精神と身体とを結ぶ架け橋であると同時に、意識と無意識とを結ぶ架け橋でもある
・ 正しい呼吸は中枢神経系に栄養を行き渡らせ体内のさまざまなリズムに調和的な
パタ―ンをつくり出し、気分や感情を整える
・ 「正しい呼吸」とは、腹の底から吐き出す深い呼気と肺をじゅうぶんに膨らませる
深い吸気であり、ゆっくりとした静かなリズムである
・ 正しい呼吸法を身につけ、意識的に呼吸をすることは、心身の健康を促進するための
簡単で、安全で、効果的で、かつ安価な方法